スポーツ障害・外傷治療

スポーツでは怪我がつきものかもしれません。
事前の準備運動や体の使い方の指導は当然ですが柔整師としては応急処置をはじめ、早くスポーツに復帰するために筋肉を落とさない治療が大切です。
適切な鑑別法をみにつけましょう。

スポーツ外傷の大切なこと

スポーツにはそれぞれ特殊性があるように、身体の使い方も違い、ケガをする場所や頻度も大きく異なります。
たとえば・・・
野球であれば、ピッチャーは投げるために上半身をよく使いますので肩・肘の消耗も強く、野球肩、野球肘という病名をつくほど多い疾患です。

バレーボール、バスケットボールではジャンプを繰り返しますので、そのため膝関節の負担が多く、着地の際に起こる足首の捻り、いわゆる捻挫が多く発生します。

サッカーやラグビー、バスケットは相手と接触することから、自分だけ気をつけていても相手により大きなケガになることがあります。

マラソン選手は常に走るので下半身に常に体重の負荷がかかり、足のケガが集中します。

スポーツでのケガは正しいケガの鑑別と初期治療ができるかが大きく、その後の回復に関わります。
また、スポーツの特殊性を理解して、治療の処置はもちろん、その後発生するケガの予防法やケガに強くなる体作りも大変重要になってきますので、マンツーマンでケガの治療、その後の後両方をしっかり指導してくれる外傷、ケガに強い先生がいるところは心強いです。

サッカーでの負傷・骨折

おおえのき接骨院がスポンサーとなっている鈴鹿ランポーレの選手が手を突いた時にぐにゃとなってコーチが応急処置をしたのですが、その後夜9時に急患で来院されました。
急患の場合、救急病院もありますが整形外科の先生がいるとも限りません。地元で頼りになる接骨院があると応急処置をすることができるので安心です。
何も処置しなかった場合激痛のまま一晩眠れずつらいでしょうし、骨がバラバラのまま不安にすごさなければいけません。固定術がしっかりできれば、夜も眠れますし、後遺症が残ることもありません。(固定しなかった場合、バラバラとなった骨が神経や血管を傷つけ後遺症になる場合があります)

接骨院・整骨院はこうした病院にかわって救急の場合の応急処置をすることが法的にも認められています。

ラグビーによるスポーツ外傷

16歳、ラグビーにて接触し、脱臼骨折しました。
その後、おおえのき接骨院にて3分で無痛整復(はめる)をし、骨折部をギプスで固定。
それから連携している総合病院に精密検査を依頼しました。

バスケットで着地した時の足関節捻挫

受傷後すぐにおおえのき接骨院に来院されたので腫れも少なく、早期にヒール付プラスチックキャストを巻き、足をついて帰られました。

10日後にギプスを取ってサポーターに切り替え、支障なく日常生活がおくれたそうです。

3週間後、競技に完全復帰されました。

バレーでのスポーツ外傷例

ママさんバレーで着地したときに左足を捻り捻挫。
靭帯を損傷していたのでギプスを巻きました。

10日後、ギプスからサポーターへ変更し日常生活に支障はなし。 3週間後にはママさんバレーの大会に出場され、2位の成績に輝かれたとのご報告をいただきました。
現在も痛みは全くなく、バレーで活躍されています。

ランニングでのスポーツ外傷例

ランニングしていて痛みを我慢していたら、パキッと音がして激痛がはしったそうです。

受診後、小指の疲労骨折が疑われため応急処置をし、連携している病院へ紹介し、受診していただきました。

はじめに当院にてしっかり固定していたため手術はせず、ギプス固定だけで治癒されました。

外傷の場合、早期の治療やその処置によって治療期間やその後の後療法が大きく変わってきますので、正しく対処する事が大切です。

バレーでのスポーツ外傷例

高校生の女の子で、バレーボールで突き指をしたとおおえのき接骨院を受診されました。

突き指と一口に言ってもただの靭帯損傷ではなく、骨折を伴ったものも中にはあります。
正しい鑑別としっかりした病院との連携により手術の必要な突き指もありますので、素人判断は危険です。

当院でエコー画像、所見確認をして骨折の疑いもあったので、病院を紹介し受診していただき、ピンニングという銅線を入れて骨を固定しました。

その後、しっかり曲がるまで治癒し、競技に復帰されました。

右肘 野球肘

野球肘は内側の痛みと、外側の痛みでは大きく治療法が異なり、正しい鑑別と処置が必要なスポーツ障害です。
外側型は痛くなった際に精密検査、投球制限が必要で、場合によっては6ヶ月ボールを投げられない状態になることがあります。

この症例の子はピッチャーで、小学生が一日に投げる数を大幅に超えて投げ続けていたために肘の外側が骨片(骨が欠ける状態)になっていました。

3ヶ月の投球制限とリハビリにより手術・変形せず、再び力強い球を投げています。

しっかりはじめに治療し、症状をみつけることが出来たのが早期復帰につながりました。