膝痛

膝の痛み、「変形性関節症・OA」は接骨院・整骨院では治すことができません。
そのものの症状は整形外科等での治療が原則です。
ただし、適切な膝の鑑別をして運動療法を行うこと、適切な筋肉をつけることで膝の痛みをなくしたり、症状の悪化を防ぐことは可能です。

また、膝の捻挫で同時に関節の痛みのある方は同時に関節もみていきます。
ネジレがあって痛みがある場合は適切な処置が必要です。
整形外科では膝の痛みは「痛み止め注射」などの対処療法をおこないますが、整骨院では膝に負担をかけないような保存療法を行っていきます。筋肉をつけたり関節の動きをよくしたり、後は適切な運動を指導したりしていきます。

治療が長期化している膝の疾患で必要な検査

治療が長期になっている膝の疾患で大切な検査があります。
OSU(大腿周径)ですね。

当院は当たり前ですが、必ず計測します。
OSUが左右差+-(プラスマイナス)3センチ以上違うと私の経験から、左右同じ周径に半年から8か月かかります。

OSUから多くの情報がわかり、このお子さんは見た目にも明らかな違いがありました。

外側広筋の委縮まであるときはPatella上10㎝計測が有効で+-2.5でした。
期間として、3か月松葉杖で免荷していたためです。

成長期の長期免荷は成長において大きな影響がありますので、漫然とした免荷は注意が必要です。

痛み早期にとり、早く荷重できる治療をする。健側や負荷をかけても良い部位はしっかり筋力低下予防のリハビリを並行する必要があります。

このお子さんと失われた大切な成長期間を取り戻します。

膝の疾患が長期間ある患者さんにはOSUを測ること。
それにより今後の回復時期と漫然とした治療に危機感を持たせることができます。

膝感染症

膝の腫れといっても様々あり、私達治療家が注意しなければいけないことは、

外傷の覚えもないのに赤く腫れていないか、熱を持っていないか

ということです。
外傷もなく熱を持った腫れである場合は、感染症の疑いがあるのです。

左の写真の方は、蜂窩織炎(ほうかしきえん)という感染症にかかられた方の写真です。

蜂窩織炎とは、真皮から皮下脂肪組織にかけて急速に、水平に広がっていく感染症です。
これらを引き起こす細菌はいろいろあるのですが、代表的なものに「黄色ブドウ球菌(おうしょくぶどうきゅうきん)」や「化膿(かのう)レンサ球菌」が挙げられます。
細菌は大きな外傷からだけではなく、毛穴や汗腺、ほんの小さな外傷、あるいは骨髄炎(こつずいえん)などの深い部分の感染症から皮下組織に入って発症してしまいます。

下肢(かし)にできることが多いのですが、手や顔にできることもあります。

広い範囲が赤く腫れ、熱感と様々な痛みを生じます。発熱やだるさを伴うこともありますが、程度の激しいものはでないです。

蜂窩織炎は抗生物質の服用が有効ですので、冷却を行って患部を固定した上で専門医に相談をするようにしましょう。